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2015年06月22日

直弧文鏡を作ろう その5 検証

まずは、手元に届いた「直弧文鏡」をご覧いただきます。
DSC02582彫刻部分に金属の削りくずがあったため、歯ブラシと石鹸でゴシゴシ洗っています。
なかなか良い出来ではないかと思います。


詳しく検証していきます。

まず、
<直径30mm 厚さ3mm 彫刻の深さ1mmの直弧文鏡>
2015-05-25 9-10-55かなり良い感じ。一回り大きい500円玉の大きさ。
思ったりずっしりした重さ。
金貨のように見える。
直径30mmと小さいが、綺麗に彫刻されている。
ピカールで磨くと、更に良くなりそうな予感

厚みは、2mmでもいいかもしれない。

次に、
<直径50mm 厚さ5mm 彫刻の深さ2mmの直弧文鏡>
2015-05-25 9-14-16

存在感がある。
端材で作っておいた鏡台にぴったり。
2015-05-25 9-15-32(この写真は、厚さ15mmの直弧文鏡)

問題点その1:彫刻の深さが均一でない。
    細かい箇所の強度の面と、彫刻の機械の精度の影響だろうか?
  彫刻機械の特徴もあるような感じがする
       彫刻の出力が小さい = 削る穴、深さが小さい
       彫刻の出力が大きい = 削る穴、深さが大きい
  深く直弧くする場合、出力が大きくなり、狭い箇所だと、深く削れないということではないかと思う。

見た目には、大きな影響はない。
彫刻の深さ1mmで試す価値はあるかもしれない。

ただ、彫刻の深さ2mmだと、斜め上からみると、彫刻が際立って、良い感じ
2015-05-25 9-19-22 問題点その2
   傷があること
2015-05-25 9-21-39
 裏面に傷
 彫刻部分にも傷
 恐らく、金属に気泡のようなものがあり、小さい穴が傷のようにみえるのかもしれない。

となると、材料の質という問題もありそう。

<直径50mm 厚さ5mm 彫刻の深さ2mmの直弧文鏡>の3つの中で、
1つ目、問題なし
2つ目、裏面のみ、かなり磨けば大丈夫そう
3つ目、裏面と彫刻面に、傷あり 遠目でみれば大丈夫かな?


<直径50mm 厚さ15mm 彫刻の深さ5mmの直弧文鏡>
2015-05-25 9-25-57
ずっしりくる。
文鎮にはちょうどいいかもしれない。

彫刻の深さの問題が、彫刻の深さ5mmだと更に大きく影響するようだ。
つまり、深さ5mmも場所もあれば、深さ1mmほどのところがあるので、深さの差が激しい。


<反省点>
工場側への指示の出し方

工場側と話をした際、
 若干理解の相違があるような気がして、いろいろな方法で説明をしたのですが、、、

外周部分の縁がない結果に。

資料を作った際。
2015-05-25 9-29-57

外周の縁が背景と同化してしまったこと。
外周があることを口頭で説明したものの、説明が工場の作業の方へ伝わらなかったよう。

資料を作る際、黒と白ではなく、背景色と同化しない色で作成すれば、良かったかと思います。



中国の場合、工場側の専門家からのアドバイスがでるということは、あまりなかったりします。

依頼側「~~のようなものが作りたい」
工場『できます または できません』

工場側から『このようにしたら、綺麗になりますよ』的なアドバイスがなかったりするので、こちらが勉強していく必要があります。
まぁ~工場側から『このようにしたら、綺麗になりますよ』と案を受け入れ、依頼側が満足しない場合の責任問題を恐れているのかな?
  依頼側がこの寸法で作りたいんでしょ!こちらから言うことは特にないよ と思っているのかな?



問題点や反省点もありましたが、なかなか良かったのではないかと思っています。


次回は、金属磨きピカールで、磨いた後をレポートしたいですね。