Home 直弧文鏡をつくろう その3 金属加工の業者探し
2015年06月01日

直弧文鏡をつくろう その3 金属加工の業者探し

銅鏡は、通常 鋳型に銅や錫などを溶かしたものを流し込んで作るようですが、
難しそうなので、金属板に機械彫刻をするという方法を選択。


機械彫刻なら、精度がある程度、計算できるのと、コスト的にもいけるのではという判断からです。



「直弧文鏡」のデータ起しと並行して、
 中国にて、金属加工の業者を探します。


まず、探す方法として
・銅板加工を行っている業者
   銅板の在庫や銅の加工経験や専用の機械がないと話が進まない
・精密な加工ができる業者
   彫刻のように細かな作業ができる機械があるかどうかということ

上記に該当しそうな業者を探していきます。



問い合わせをしていくのですが、ここでイラストレーターでデータ起しをした「直弧文鏡」が必要になってきます。

・どんなデザインか?
   はっきりわかるデータを提供する必要があります。
・サイズ
   直径50mm 厚さ5mm   3枚 (神棚用の鏡 と 予備)
   直径50mm 厚さ15mm  1枚 (手元で眺めるため、文鎮として使いたい)
   直径30mm 厚さ3mm   1枚 (お守り的に、財布に入れようかと)
・材質
   黄銅


銅の種類(銅・黄銅・青銅・白銅)で迷ったのですが、
 ・復元した銅鐸や銅鏡が、黄金色だったこと
 ・「直弧文鏡」の写真をみると、緑青がでているものの、元は金色だったのでは?と思ったことで
宮内庁所蔵の直弧文鏡材質は、黄銅にきめました。

中国の場合、ある程度こちらで、準備して、決めておかないと、話が進まなくなったりします。


2015-05-13 17-05-44
一番左の画像の業者は、一押しだったのですが、「個数が少ないから、ダメ」とのこと
真ん中の画像の業者は、単価が高くて保留
右側の画像の業者は、黄銅で印鑑を作っており、少数から制作可能とのこと


単価的にも問題なかったので、彫刻する深さを確認していきます。
   直径50mm 厚さ5mm  彫刻する深さ2mm
   直径50mm 厚さ15mm 彫刻する深さ5mm
   直径30mm 厚さ3mm  彫刻する深さ1mm

彫刻する場所を指定。


あと、平面彫刻になるため、銅鏡の中央にある紐を通す部分は再現できないとのこと

などの注意を教えてもらい、

いざ制作に入ってもらいます。


つづく