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2013年11月29日

中国仕入れ:北風と太陽 なクレームの上げ方

中国からの仕入れや個人輸入をする場合、大小さまざまなトラブルが発生します。


トラブルが発生した際、頭にくるというのは、分かりますが、

日本のように、クレームを上げて、中国側がすぐ謝罪ということは難しいと思います。


以前、中国にある会社で働いていた際、ミスをした同僚を社長が叱った時、
その同僚は、謝罪ではなく、「あ~だ、こ~だ」と言い訳に終始していましたし、

中国のショップでも、すぐに謝罪ということは、少なく感じます。



でっ、中国の場合、
 クレーム ⇒ 言い訳 の傾向が強いので、

問題解決を重視するならば、イソップ童話の<北風と太陽>方式で話を進める必要があるかと思います。


例えば、
1:「このようにしなから、ダメなんだ」という言い方と
2:「今回ダメだけど、次回からこのようにして」という言い方


1のような、逃げ道のない<北風>のようなクレームや批判であれば、言い訳が返ってくるでしょう。
2のような、<太陽>のようなクレームや批判であれば、要望や改善点として受け取られるでしょう。


<太陽>といっても、遠慮するというのではなく、相手に逃げ道を与えておくという感じでしょうか


実際、中国取引でトラブルが発生した際、私は、「次は、このように」「今後、注意するように」ということを前面に出すことを心がけています。
心の中で、「約束と違うじゃないか!!」と思っていても

そのように心がけることで、結果、中国側から『申し訳なかった』『迷惑をかけてしまって、すみません』といった対応が多くあるように思います。



言い訳に終始されると、問題解決が本当に遠のきますからね。


トラブルがあり、その原因追究をするより、

今後発生させないとか、
そのトラブルを回復させるため、再発送とか、返還、返金といった話に時間を割くことが大切だと考えています。


トラブルの解決には、中国側の協力が不可欠ですから、
「申し訳なかった、すぐに協力します!!」という形ができれば、

返品や返金、または今後、割引という話がスムーズにできるかと思います。



クレームや批判というのは、
逆に、自分がクレームや批判を受ける立場になった際を考えると、本当に良く分かるかと思います。


どちらの表現をする方と引き続き取引をしたいか。。。



クレームや批判が、要望としてしっかり受け止めた上での謝罪か
嵐が過ぎ去るのを待つように、早く終わらせるための謝罪か



結果、だいぶ違った反応になると思います。